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大腸がん

おならが多い・臭いが強い…
それって大腸がんのサイン?

おならが多い・臭いが強い…それって大腸がんのサイン?大腸がんは、初期の自覚症状に乏しい病気です。血便、腹痛、慢性的な下痢・便秘、便が細くなる等の症状が現れた時には、ある程度進行していることが多くなります。
また大腸がんの症状の1つとして、おならが増える・臭いが強くなるということもあります。腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増えること、便秘が影響することなどが原因と考えられます。

大腸がんが進行すると
起こる症状

大腸がんでは、主に以下のような症状が見られます。

血便・便潜血検査陽性

便と擦れるなどして出血し、血便・便潜血検査陽性が認められることがあります。一度でも血便があった・便潜血検査で陽性だった場合、放置せず必ず当院にご相談ください。

便秘・下痢

便秘や下痢がそれぞれ単独で現れたり、便秘と下痢が繰り返されたりといったことがあります。

便が細くなる

大腸がんによって、便が細くなることがあります。健康な人の便の太さは通常、3~4cmほどあります。

腹痛・腹部膨満感

便秘や下痢によって、腹痛、腹部膨満感が生じることがあります。

残便感

残便感とは、排便後もまだ便が残っているような感覚がすることです。

貧血

がんからの出血によって、貧血、およびふらつきなどの症状が現れることがあります。

体重減少

がん全般に言えることですが、サイトカインによって代謝異常が起こり、筋肉・脂肪が減り、体重減少をきたすようになります。

そもそも大腸がんとは
どんな病気?

そもそも大腸がんとはどんな病気?大腸がんとは、結腸、大腸、および肛門にできるがんの総称です。そのほとんどが、大腸ポリープががん化したものであり、残りは大腸粘膜に直接発生します。
時間がたつと、大腸がんは粘膜の深くまで広がり、腹腔に達したり、リンパ液や血液を介して遠くの臓器へと転移します。
早期の大腸がんであれば、内視鏡による切除が可能です。進行した大腸がんの場合は、手術、化学療法、放射線治療などが必要になります。

大腸がんの原因や
なりやすい特徴
(年齢・生活習慣・遺伝)

大腸がんは、生活習慣との関わりの深いがんです。また、年齢・遺伝的要因も関係します。

年齢について

大腸がんの発症リスクは、40歳くらいから上昇していきます。40歳以上の方は、症状の有無、生活習慣に関係なく、定期的に大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を受けることをおすすめします。

生活習慣について

高タンパク・高脂質の食事、お酒の飲み過ぎ、加工肉の摂り過ぎ、肥満、喫煙、運動不足などの生活習慣の乱れは、大腸がんの発症リスクを高めます。

遺伝について

大腸がん、大腸ポリープの家族歴がある人は、そうでない人よりも大腸がんのリスクが高くなります。若い頃から大腸ポリープが多発する家族性大腸腺腫症には、遺伝性が認められます。

大腸がんの検査

症状や年齢、生活習慣、既往歴・家族歴などから大腸がんの可能性がある場合、以下のような検査を行います。

大腸カメラ検査
(大腸内視鏡検査)

カメラを通して大腸粘膜を直接観察することで、大腸がん・大腸ポリープをはじめとする大腸疾患を早期発見することが可能です。組織を採取して病理検査・確定診断をすることもできます。
当院では、必要に応じて鎮静剤を用いる、専門医による精密な大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を行っております。

大腸カメラの
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便潜血検査

便潜血検査便に含まれる微量の血液を検出できます。あくまでスクリーニング検査であり、病気を特定したり、確定診断を行ったりすることはできません。また、便潜血検査で陰性だった場合も、大腸がんでないことの証明にはなりません。陽性だった場合、精密検査として大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を行います。

正確な治療につなげるための検査項目とは

注腸検査

肛門からバリウムを注入し、X線で撮影します。大腸の狭窄、がん・ポリープの有無などについて調べられます。

腹部CT・MRI検査

大腸がんの転移について調べる場合には、CT検査・MRI検査が有効です。

※当院では、CT検査・MRI検査は行っておりませんが、必要に応じて連携医療機関をご紹介いたします。

大腸3D-CT検査

CTによって大腸の3D画像を取得する検査です。大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を行えない場合、代用します。

※当院では、CT検査・MRI検査は行っておりませんが、必要に応じて連携医療機関をご紹介いたします。

PET検査

がん細胞がブドウ糖を多量に取り込む性質を利用した検査です。がんの有無や広がり、転移などについて調べられます。

腫瘍マーカー検査

血液や尿から、大腸がんの腫瘍マーカーの値を調べます。

大腸がんの治療

早期大腸がんと進行大腸がんで、治療方針が異なります。

早期の大腸がんの場合

がんが粘膜内や下層に留まる場合、内視鏡的切除が可能です。
範囲が広い場合には、手術が必要です。

進行した大腸がんの場合

筋層より深くに広がっている場合、血管やリンパ管への浸潤・リンパ節転移が疑われる場合には、手術(腹腔鏡・開腹)が必要になります。化学療法、放射線治療を組み合わせることもあります。